朝、5時40分過ぎ、一艘の船が港を出て行った。
まだ、空は赤くなっていない。
5時54分、空が少し赤らんできた。
でも、西の空はまだ静寂に包まれた色。
まもなくして、海が少しバラ色に染まった。
そのなかで、釣りをする人たち。
6時13分、再び船が出て行く。
光の道を通り過ぎ、沖のほうへ。
見上げると、いつの間にか空にはうろこ雲が広がっていた。
お日様の光は次第に金色を帯びて、
6時18分、黄金に輝く光の道。
そしてまた、船が一艘、光の道を通って出かけて行く。
眩しい一日のはじまりに。